顔のしわは、なぜできる?

いつまでもはつらつと、若々しくいたいと願うシニアにとって、顔のしわは大きな悩みです。
年齢を重ねるとともにしわができるのは仕方ないとしても、いかにも老人くさく暗いイメージになってしまう顔のしわは、できるだけ作りたくないですね。
これ以上顔のしわを増やさないためにも、しわのできる原因を知っておきましょう。


顔にしわができる原因

顔のしわには、おでこのしわ、眉間のしわ、目尻のしわ、目の下のしわ、口の周りのほうれい線など、色々な種類があります。
このような顔のしわは、主に次のようなことが原因でできます。

紫外線

顔にしわができる原因の80%は紫外線と言われるほど、大きな影響を与えます。紫外線は、肌のハリや弾力を保っているコラーゲンを切断し、同時にコラーゲンの間に張り巡らされているエラスチンを変性させる酵素を分泌させます。

その結果、皮膚の正常な網目構造が保てなくなり、肌が弾力を失い、しわやたるみとなってしまうのです。

わずか数分間紫外線を浴びただけでも、数時間後には皮膚のコラーゲンが影響を受けます。

さらに恐ろしいことには、コラーゲンなどの弾力繊維は、いったん破壊されると自力で復元することができず、水分補給などのスキンケアで回復する事ができないということです。

光老化

光老化とは、紫外線を長年にわたって浴び続けることで、しみや深いしわ・たるみなどを引き起こすことを言います。

皮膚は、紫外線をわずか数分間浴びただけでもダメージを受けますが、長年にわたって紫外線を浴び続けると、真皮のコラーゲンが切断された状態のまま、顔のしみや深いしわとなって蓄積されて行きます。

光老化は、野外での仕事や活動が多かったシニアの方に多く見られます。

肌の乾燥

肌が乾燥すると、角質層の表面が乾いて細かい亀裂ができます。

そこから表皮の水分が蒸発しやすくなり、皮膚はさらに乾燥して薄く硬くなり、弾力が失われて小さなしわがたくさんできてきます。

このような乾燥による小じわは、目の周りにできやすく、「ちりめんじわ」とか、「カラスの足跡」と言っています。

顔の筋肉の衰え

顔には、無数の表情筋という筋肉がありますが、この筋肉が衰えてくると顔全体が下がってきて「たるみ」となります。

顔の筋肉が下がると同時に皮膚も下がってきて、ヒダになった部分がシワになるのです。

顔の筋肉を鍛え、元に戻る力があれば、しわができても元に戻りますが、筋肉が衰えていると元に戻る力も弱いため、徐々にしわが深く刻まれるようになります。

睡眠不足

表皮の基底層で生まれた肌の細胞は、28日間のサイクルでフケや垢となって剥がれ落ちて行きます。

これを肌のターンオーバーと言っていますが、睡眠不足により成長ホルモンの分泌が妨げられると、ターンオーバーに悪影響を与えます。

特にゴールデンタイムと言われる午後10時から午前2時の間は、肌が再生されたり、肌の痛んだ部分を修復するための大切な時間帯です。

睡眠が不足すると、肌の再生も遅れ、角質がたまって皮膚がカサカサになったり、しわができたりします。

この他にも、しわができる原因として、間違ったスキンケア、女性ホルモンの減少、精神的ストレス、無理なダイエットなどがあげられます。

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