顔のしわを取る治療法

すでにできてしまったしわを、どうしても取りたいという場合には、美容整形の分野で次のような治療法があります。
顔のしわ取り治療を受ける場合は、副作用などに十分注意し、経験豊富な熟練した医師を選ぶようにしてください。


  • ヒアルロン酸注入
    ヒアルロン酸は、肌のハリや弾力、潤いを維持するのに欠かせない成分ですが、そのヒアルロン酸をジェル状にしたのものを皮下に直接注射して、しわやたるみを改善させます。
    治療後数日で皮膚がふっくらと弾力を取り戻し、シワ、たるみが改善されるという即効性と、副作用が殆んどないため、人気のある方法です。
    注入されたヒアルロン酸は、半年から1年程度効果が持続し、その後は自然に体内に吸収されます。

  • コラーゲン注射
    コラーゲンは、もともと人間や動物の体の中にあるタンパク質で、皮膚、 血管、筋肉、靭帯、骨などを構成している成分のひとつです。
    皮膚に含まれるコラーゲンは、加齢とともに減少し、しわができる原因のひとつになっていますが、仔牛などの生体から抽出したコラーゲンを皮膚内に注入することにより、しわを目立たなくします。
    このコラ-ゲン注射は、深い皺を消す効果はあまりありませんが、細かいシワを消したり、肌つやを良くする効果があります。

  • しわとり薬・レチノール
    レチノールは、最近、日本の皮膚科医などで、外用薬として処方されるようになったものです。
    このレチノールは、皮膚に塗ると基底層まで浸透し、肌の新陳代謝を活発にします。その結果、肌の細胞がどんどん生まれ変わって行き、シワやたるみが解消されていきます。

  • フェイス リフティング
    フェイス リフティング(またはフェイスリフト)は、髪の生え際やこめかみの後ろなどの目立たないところを切開し、たるみの原因となる余分な脂肪と皮膚を除去して、緩んだ皮膚と皮膚の下にある筋膜や筋肉組織を一気に引っ張り上げて固定するという方法です。
    「フェイス リフティング」の費用は、、数十万円~100万円以上と高額なうえ、副作用による腫れや皮下出血、顔面神経の損傷の可能性もあるので、技術力のある医師を選ぶ事が大切です。
  • サーマクール(サーメージ治療)
    日本では2003年から導入されたメスを使わない、シワ、たるみの新しい治療法です。
    サーマクールは、ラジオ波という高周波を顔に照射し、その光によって肌の奥にある真皮層のコラーゲンを活性化させるという方法です。
    1度の治療で顔や首のしわやたるみ、にきびやにきび跡など、複数の肌のトラブルを改善させることができます。
    サーマクールは、即効性はなく、効果が出るまでに1ヶ月~4ヶ月くらいかかり、効果が持続するのは3か月~半年くらいです。

  • ダーマローラー
    ダーマローラーは、極細の針が無数についたローラーを肌の上で転がすことにより小さな穴をたくさん開けて刺激し、コラーゲンの生成と肌の再生を促して、新しい肌に入れ替えていくという方法です。
    しわの改善のほか、毛穴の開き、ニキビ痕、くすみ、たるみの改善にも有効で、ハリのあるなめらかな肌へと変えて行きます。
    治療直後からコラーゲンが増え始めるため、ある程度の効果を実感できますが、2~4週おきに5~6回ほど施術を受けるうちにほぼ全ての肌が生まれ変わり、若々しい肌を取り戻すことができます。
    ただし、ダーマローラーは皮膚の赤みや腫れ、一時的な色素沈着などの副作用を起こすことがあるため、経験豊富な医師のもとで慎重に治療をすすめることが大切です。

  • ボトックス注射
    ボトックスとは、A型ボツリヌス毒素を使用した製剤のことですが、緊張してしわとなった筋肉をリラックスさせる効果があります。
    その結果、皮膚がぴんとはりしわが改善するため、主に表情しわの治療として使われます。ボトックス注射は、頭痛、呼吸器感染症、一過性眼瞼下垂、嘔気、感冒様症状などの副作用が現れることがあるため、経験豊富な熟練した医師を選ぶ事が大切です。

  • フラクセルレーザー
    レーザー照射により皮膚表面にミクロ単位の穴を開け、新しい皮膚に入れ替えるという画期的な方法がフラクセルレーザーです。
    レーザーは角質より深い部分まで届き、古くなった肌組織を排出し、赤ちゃんのような新しい肌に入れ替えていきます。
    しわの改善のほか、くすみ、たるみ、ニキビ痕、色素沈着、毛穴の開き、傷跡など、ほぼ全ての肌トラブルに対応しています。
    1回の治療につき5~15%の皮膚が入れ替わり、週1回または月1回の間隔で5回程度の治療を行うことにより、ハリのあるなめらかな肌へと変えて行くことができます。

  • フェザーリフト・アプトス
    フェザーリフトは、従来のフェイスリフトのように大きく切開・剥離することなく、特殊な糸を皮膚の下から持ち上げるという方法です。
    たるんだ皮膚を吊り上げることにより、アゴや首のしわ・たるみを解消できます。フェイスリフトに比べ、リスクの少ない治療法です。

  • 顔面脂肪注入
    頬がこけたり、目の周囲がくぼんでしわが目立つようになってしまった場合、顔面脂肪注入という方法でふっくらとした肌に戻すことができます。
    お腹や太ももなど、気にならない部分の脂肪を特殊な管を差し込んで吸引し、こけてしまった頬やコメカミ、目の上、目の下などに極細の針を使って注入します。
    注入した部位の肌がふっくらとして細かなしわが目立たなくなり、顔全体が若々しい印象になりますが、この効果はほぼ半永久的に持続します。
    メスは使用せず、吸引から注入まで1時間ほどで終了するという手軽さが人気になっていますが、自分の脂肪を注入するので肌になじみやすく、自然な感じに仕上がるというのも顔面脂肪注入の利点と言えます。

  • ポラリス
    ポラリスは、ダイオードレーザーと高周波を組み合わせて照射することにより、皮膚のコラーゲンの生成を促し、しわ、たるみを改善するという治療法です。
    5回程度の施術が必要ですが、痛みがほとんどなく、照射直後から効果が表れ、だんだんと効果が増して行きます。
    ポラリスの効果が持続するのは、3か月~半年くらいです。

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