認知症の種類と原因

現在、認知症の種類はその原因により70種類くらいに分けられますが、その中でも多いのがアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症(DLB)です。
この3つを総称して「三大認知症」と言っていますが、割合から言えば認知症の50%がアルツハイマー型で最も多く、次いで20%が脳血管性、レビー小体型が20%となっています。


アルツハイマー型認知症

認知症の中でも一番多いのが、アルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症は、βアミロイド蛋白と言われる異常な蛋白質が脳の神経細胞に蓄積し、神経細胞が破壊されて脳が萎縮することにより起こる認知症で、悪化すると高度の知能低下や人格崩壊が起こります。

アルツハイマー型認知症の初期症状は、認知症と診断される6~7年前から始まることが多く、もの忘れがゆっくりと進行します。

古い記憶は保たれるので日常生活に支障は感じませんが、最近のできごとを覚えることができないという特徴があります。

脳血管性認知症

脳血管性認知症は、脳の血管障害、脳出血、脳梗塞などがもとで起こる認知症です。

脳の血管がつまったり破れたりすることで、血流が悪くなり脳の栄養、酸素状態が悪くなり、脳の神経細胞が死滅したり、その部分の脳の働きが悪くなって認知症の症状が出るものです。

高血圧、糖尿病、心疾患、過度の喫煙・飲酒、肥満などの脳血管障害の危険因子を持っている人に多く発症し、脳血管障害を再発することで悪化して行くという特徴があります

脳血管性認知症は、個人の努力で予防できる認知症です。

レビー小体型認知症(DLB)

レビー小体は、脳の神経細胞内に異常なたんぱく質が蓄積したもので、主に脳幹に現れるとパーキンソン病を発症し、さらに大脳皮質にまで広がるとレビー小体型認知症(DLB)を発症します。

レビー小体型認知症の初期症状は、もの忘れの他ありありとした具体性のある幻視が見られ、それに伴って妄想や異常行動が現れることもあります。

認知障害と上に手のふるえや手足の筋肉のこわばり、動きの鈍さ、小股歩行などの身体的なパーキンソン症状も見られます。

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