アルツハイマー型認知症の初期症状
アルツハイマー型認知症は、未だに明らかな原因も解明されておらず、特効薬も開発されていませんが、進行を抑えるためには早期発見が何よりも大切です。
アルツハイマー型認知症の前ぶれと思われる初期症状には次のようなものがあります。
アルツハイマー型認知症の前ぶれと思われる初期症状
- 少し前のことを忘れる
物忘れの中でもアルツハイマー型認知症の初期には、少し前のことを忘れたり、聞いたばかりのことを忘れるという特徴があります。
初期の段階では、日常生活に支障はなく、本人も物忘れを自覚しているため、家族や医師もアルツハイマーであることを発見することが困難となってます。
この段階を「軽度認知障害」(MCI)と言っていますが、早めに対策をたてればアルツハイマー型認知症への移行を阻止することができます。
- 仕事や家事の段取りがうまくできなくなる
論理的な思考力が低下するため、目標を設定して計画を立て、実行に移すということができなくなります。
また、家事をする場合も調理の手順を間違えたり、食器をうまく片付けるということができなくなります。
- 捜し物が多くなる
置き忘れやしまい忘れが多くなり、捜し物が多くなります。
また、お金の管理や薬の管理などもできなくなってきます。
- 身だしなみにかまわなくなる
身だしなみに関心を示さなくなり、着替えをしなくても、またお風呂に入らなくても平気になります。
女性の場合は、お化粧やおしゃれもしなくなります。
- 同じことを何度も言ったり聞いたりする
記憶が定着しないため、同じことを何度も言ったり、何度も聞いたりします。
また、相手の話を聞きながら自分が言いたいことを考えることができないため、会話がちぐはぐになります。
- 元気がなく、憂鬱な表情になる
何をやるにもめんどうになり、あちこち体の不調を訴えたり、睡眠不足になったり、元気がなく憂鬱そうな表情になります。
- 怒りっぽくなる
少しのことで怒りっぽくなったり、短気になり、時には性格が変わったかのように見えることもあります。
そのほか、睡眠障害や幻視が現れたり、ごはんを食べたかどうか、トイレに行ったかどうかも思い出せなくなり、外出して迷子になり、家に帰れなくなるという症状が現れたりします。
また、病気が進行すると、家族や周りの人の名前がわからなくなったり、拒食や過食、失禁やけいれん、徘徊などを起こすようになり、やがて歩行や日常生活も困難になります。
アルツハイマー型認知症は、本人に自覚がない場合が殆どなので、家族や周囲の人が気づいてあげて初期のうちに治療を始めることが何よりも大切です。
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