認知症とはどのような病気か
50代、60代になると心配になってくるのが認知症です。
認知症は早期発見・早期治療が大切ですが、まず認知症とはどのような病気かについて知っておきましょう。
高齢化社会と認知症
高齢化社会に突入した日本では、認知症という病気について無関心ではいられません。
今や認知症は特別な病気ではなく、75歳以上では1割、85歳以上の高齢者では3~4人に1人が認知症と言われています。また、40代や50代でも、脳血管障害やアルツハイマー等で認知症になる人もいます。
「もしかして、自分も認知症になるのでは・・・」と不安になりますが、まずは認知症がどのような病気かを知り、できる限り認知症を防ぐ努力をしましょう。
認知症とはどのような病気か
認知症は、かつての日本では「痴呆症(ちほう症)」とか「ボケ」などと呼ばれていましたが、2004年に厚生労働省の用語検討会により「認知症」への言い換えを求める報告がまとめられたことから、現在では「認知症」という語が定着しています。
では、認知症とは、どのような病気を指すのかというと、介護保険法では、認知症の定義を「脳血管疾患、アルツハイマー病その他の要因に基づく脳の器質的な変化により、日常生活に支障が生じる程度にまで記憶機能及びその他の認知機能が低下した状態」としています。
具体的には、脳の働きが低下することにより、記憶障害が出たり、徘徊や幻視幻聴などの症状が現れたり、時には人格障害のため問題行動が現れ、日常生活を営むのが困難になってしまう状態をいいます。
「最近、物忘れが増えてきた」と感じることは誰にでもありますが、これは老化現象のひとつで、脳の神経細胞が減少することにより起こります。
しかし、認知症の場合は通常の老化による減少よりも早いスピードで脳の神経細胞が減少して行きます。
認知症は早期発見と早期治療が何よりも大切です。早期発見により症状を軽減したり、進行を遅らせることができるからです。
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