足がつった時の対処法と予防法
足がつったからと言って、すぐさま命にかかわるような事ではありませんが、急激な痛みは耐えがたいものがあります。
また、足がつった場合は、応急処置をせずにそのままにしておくと、筋肉が硬直した状態がいつまでも続くことになり、痛みも残ります。
筋肉が硬いまま歩こうとすると肉離れを起こしやすく、その後何度もこむら返りを起こしやすくなります。
足がつった時は、できる限りその場で応急処置をしておきましょう。
足がつった時の応急処置の方法
足がつった時は、「その筋肉をゆっくりと伸ばす」ということを覚えておいてください。
ふくらはぎがつった時は、つっている足の指先(足の指全部、無理な場合は親指だけでもOK)を手でつかんで、足裏をそり返すように、ゆっくりと指先を自分のほうにひきつけます。
このとき、無理に強く伸ばすと肉離れを起こすことがあるので注意してください。
ゆっくりと伸ばすようにすると、収縮しているふくらはぎの筋肉が徐々に伸びてきますので、痛みが和らいで来ます。
寝たままで応急処置を行うには、足先を柱や壁などに押し付け、ゆっくりと足裏をそり返して行き、足の指先を自分のほうに向けます。
さらにつっているほうの足の膝の上を、手または反対の足で押して伸ばすようにすると効果的です。
以上のような方法で、痛みが和らいで来たら、ふくらはぎを軽く温めたり、マッサージなどをして、血行を良くしておきましょう。
足がつる・こむら返りの予防法
頻繁に足がつる方は、次のような方法で普段から予防しておきましょう。
- 足のマッサージをする
足がつる原因の多くは筋肉疲労なので、まずは筋肉を過度に疲労させないようにしましょう。
筋肉が疲労していると感じたら、入浴などで疲れをとり、足全体を軽くマッサージして血行を良くしておきましょう。
最近は、ふくらはぎ専用の電動マッサージャーなども市販されているので、利用してみるのもおすすめです。
- 冷えを防ぐ
シニアの場合、冷えが原因で足がつるケースもよく見られます。
冬は足や腰が冷えないように注意しましょう。また、夏は冷房による冷えも注意が必要です。
- 簡単な運動をする
筋肉の衰えも足がつる原因のひとつなので、普段から足首を回したり、アキレス腱をゆっくり伸ばすなどのストレッチをしておくことにより予防することができます。
また、室内でいつでもできるスクワットは、太ももや脚の筋肉量を増やし、血流を良くして疲労回復にもつながるので、おすすめの運動法です。
- ミネラル不足に注意する
カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルが不足すると足がつりやすくなります。
普段からバランスの良い食事で、十分にミネラルを摂取するようにしましょう。どうしても不足がちな方は、サプリメントなどで補っておきましょう。
色々なミネラルが配合されている「マルチミネラル」のサプリメントは、アマゾンなどから気軽に購入することができます。
- 寝具を工夫する
夜中に足がつりやすい人は、膝の下に二つ折りにした座布団や枕などを置いて、膝を少し曲げて寝るようにすると、こむら返りを予防することができます。
- 病気の治療をする
糖尿病や脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症、椎間板ヘルニア、腎疾患などの病気が原因で足がつる場合は、まずは病気の治療を優先しましょう。
心筋梗塞や脳梗塞の前ぶれとして足がつることもあるので、心配な方は詳しい検査を受けるようにしてください。
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