シニアに多い腰痛の原因
加齢とともに腰痛で悩む人も増える傾向にあります。シニア世代に多い腰痛の原因は、多種多様で痛みの程度もさまざまです。
腰痛の原因は多種多様
「腰痛」は、シニアが抱える痛みの中でもかなり多く、60歳以上では2人にひとりが腰痛で悩んでいるという統計もあります。
腰の痛みの程度は軽いものから重いものまでさまざまで、また痛む部位も腰の周辺からお尻やお腹、足のほうまで及ぶものと色々あります。
このような腰痛を起こす原因も多種多様です。
ここではそのうちのいくつかを取り上げてありますが、腰痛を持っているシニアの方は、原因を確かめるためにも、一度精密検査を受けることをおすすまします。
シニアの腰痛の原因
- 筋力低下・筋肉疲労が原因の腰痛
加齢に伴い、腰の周りの筋力も低下して来ます。
それにもかかわらず、腰に負担のかかる作業などを継続して行ったり、長時間のデスクワーク、長時間の車の運転などで、腰の筋肉が疲労して来ると、筋肉組織内に「ブラジキニン」という発痛物質が作られ、腰の痛みとなって現れて来ます。
また、肥満の場合も身体の重みで腰に必要以上の負担がかかり、体重に見合った筋力がないと腰痛を引き起こします。
- 骨格の歪みや変形が原因の腰痛
50代、60代になると、今までの長年の習慣により、骨が変形してくることがあります。
前かがみの姿勢が多かった人や、脚を組むくせのある人は骨格もゆがみやすく、それが原因で腰痛を引き起こします。
変形性脊椎症、腰椎分離症、椎間板ヘルニアなどは、骨格の歪みが原因で起こる症状です。また、骨粗しょう症による骨の変形も腰痛の原因になります。
- 血行不良による腰痛
肥満や運動不足、きつい下着などが原因で血行が悪くなると、腰痛になることがあります。
血行が悪くなると、身体に凝りが生じ、それが筋力の低下も招き、血管の回りに発痛物質の「ブラジキニン」を発生させるからです。
- 精神的要因からくる腰痛
ストレスや心の病が原因の腰痛です。
色々な検査をしてみても身体に異常はみられませんが、腰に痛みがあります。
この場合の腰痛は痛みの程度や痛む場所が固定化せず、その時により変わります。更年期による不定愁訴を伴うこともあります。
- 内臓の病気が原因の腰痛
胃、腸、胆嚢、膵臓などの消化器疾患や、腎臓、尿管、膀胱などの泌尿器疾患、子宮、卵巣などの生殖器疾患、がんの骨転移などにより、腰痛が起こることがあります。
このような内臓の病気が疑われる場合の腰痛は、早急に専門医を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
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