VDT症候群が増えている
最近、シニアの間でも増えているのが「VDT症候群」と言われる目を中心とした症状です。
特にパソコン作業などを長時間行っているシニアの方は要注意です。
VDT症候群とは?
VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)とは、コンピュータなどの表示装置のことで、パソコンの画面の他、携帯電話やゲーム機、iPadをはじめとする情報端末の画面を指します。
そしてVDT症候群(ブイ・ディー・ティーしょうこうぐん)とは、このような表示機器を長時間使用したことにより、目や体、心に支障をきたす病気のことで、別名「テクノストレス眼症」または「IT眼症」とも呼ばれています。
VDT症候群は、平日にVDT作業を6時間以上行っている人がかかりやすく、特に老眼が現れる40代以上の方は要注意です。
VDT症候群の具体的な症状
VDT症候群の症状として、視覚的症状、身体的症状、精神神経的症状の3種がありますが、具体的には次のような症状が現れます。
- 視覚的症状
ドライアイ、目の充血、目の痛み、視力低下、目のかすみ、異物感など - 身体的症状
腕のだるさ、首のこり、肩のこり、手指のしびれ、背中や腰の痛みなど - 精神神経的症状
不安感、イライラ、睡眠障害、食欲減退、抑うつ症状など
VDT症候群は、上記のように最初は目の疲れや目の充血などの視覚的症状が現れますが、それが慢性化すると首のこりや腰の痛みなどの身体的症状が現れて来ます。
さらに放置しておくと「手指のしびれ」などの精神神経的症状が現れ、それが悪化すると「うつ状態」になる恐れもあります。
VDT症候群を防ぐには?
VDT症候群を防ぐには、次のような事を心がけてください。
- 連続して作業を行わない
パソコンやその他のディスプレイ画面を見る作業は連続して行わず、1時間に10分~15分の休憩を入れましょう。
休憩時には目を閉じたり、目の周りをマッサージしたり、遠くを眺めたりしながら目を休めましょう。
- 室内の明るさを調節する
画面の明るさと室内の明るさはできるだけ同じくらいにしましょう。
直射日光の当たる場所や、暗い部屋の中で画面を見続けると目に必要以上の負担がかかります。
- メガネの度数を合わせる
メガネを使用しているシニアの方は、画面や書類が見やすいように度数を合わせましょう。できれば専用のメガネを作っておくと良いでしょう。
- 作業は楽な姿勢で行う
パソコン作業などを行う場合は、机の高さや椅子の高さ、キーボードの位置を工夫し、目と身体に負担がかからないように、楽な姿勢で行うようにしましょう。
- ディスプレイの位置を調整する
パソコンのディスプレイを置く場所は、目から40cm~50cmくらいに保ち、画面の高さは目の高さよりやや下に置くと目の乾燥を防ぎ、疲れにくくなります。
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