心配な抜け毛と心配のない抜け毛の見分け方

50代、60代になると誰でも髪の毛が細くなったり、抜け毛が増えたりしますが、あまりにも抜け毛が多くなると、だんだん薄毛になってしまうのではないか、はげてしまうのではないかと、心配どころか恐怖に襲われます。
「最近、抜け毛が多い」と感じたら、まず落ち着いて髪の毛を良く観察してみてください。


ヘアサイクル

心配な抜け毛と心配のない抜け毛を見分ける前に、まず髪の毛の一生(ヘアサイクル)について知っておいてください。ヘアサイクルは成長期→退行期→休止期を繰り返しています。

  • 成長期・・・髪の毛が成長する時期。3~5年。
  • 退行期・・・髪の毛の成長が弱まる時期。2~3週間。
  • 休止期・・・髪の毛の成長が完全に止まる時期。3~4ヶ月。
    この中で、休止期となった髪の毛は、毛根部分が徐々に頭皮のほうへ押し上げられ、自然に抜け落ちて行きます。
    そして、抜け落ちたところからは、3ヶ月ほど後に、新しい髪の毛が生えて来ます。

心配な抜け毛

抜けた毛の中に、短くて細い毛が混ざってないかどうかを見てください。
長くて太い毛であれば、その毛の寿命をまっとうしていますが、短くて細い毛は、何らかの原因で成長がストップし、抜けてしまった毛です。
このような抜け毛が多い場合は、薄毛になる可能性も高く、危険信号です。

次に毛根の部分を良く観察してみてください。
抜けた部分の先端がマッチ棒の頭のように丸くなっていれば、正常な抜け方をした毛なので心配ありませんが、毛根の部分がひょろひょろと細長くなっていたり、根っこのように枝分かれしているような毛は、本来の寿命が来る前に異常な抜け方をした毛なので、このような抜け毛が多い場合も要注意です。

心配のない抜け毛

正常なヘアサイクルを経て抜け落ちた毛は、寿命をまっとうしていますので、心配のない抜け毛と言えます。

通常1日当り50~100本の抜け毛は正常な範囲と言えます。
加齢とともに抜け毛が増えるのも普通のことなので、一口に異常脱毛とは言えません。

また、春や秋はホルモンのバランスの関係で、抜け毛が増える傾向があります。1日に200本~300本抜けることもありますが、これも心配のない抜け毛と言えます。

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