尿は健康のバロメーター
「尿は健康のバロメーター」と良く言われます。毎日、体の中から出てくる尿を観察すると、健康状態がわかるからです。
尿の色や臭い、量や排尿回数などを、よくチェックしてみましょう。
シニアと尿の悩み
尿の悩みは多くのシニアの方が抱えています。
尿の悩みでつらいのは、「なかなか周りの人に相談できない」「病院に行きづらい」ということです。
しかし、尿の状態により、すぐに病院を受診したほうが良い場合もあります。
それを判断するためにも、尿の作られ方と、正常な尿とはどのような尿かについて知っておきましょう。
尿はこうして作られる
私たちの体の中では、血液が循環して体の各組織に必要な酸素と栄養を運んでいますが、同時に不要となった老廃物の回収もしています。
不要物の混ざった血液は腎臓に運ばれてろ過され、原尿というものになります。原尿には糖や塩分、ナトリウム、ビタミンなど、体に必要な成分が多く含まれているため、このうちの約99%が血液に再吸収されます。
残りの1%が尿として膀胱に送られますが、この尿には塩分、水分の他、尿素、タンパク質の燃えかすである尿酸、クレアチンなどが含まれ、時にはホルモンやビタミンが含まれていることもあります。
正常な尿とは?
健康な大人の正常な尿は、透明な薄黄色をしていて、アンモニア臭がします。
また、尿の量は1日平均0.8~1.5リットル程度、尿の回数は日中で4~5回程度、夜間は1回~2回が一般的です。
しかし、尿には、体内の水分量を調節する働きもあるため、水分をたくさん取れば、尿量や回数も増え、水分をあまりとらなければ、尿量も減ります。
また、夏は汗をかくため尿量も少なめですが、体が冷えやすい冬は尿の量や尿の回数も増えがちです。
ここで示した尿の量や回数はあくまでも平均なので、実際は個人差があります。
しかし、尿の色や量、尿の出方などについて日頃から観察しておくことにより、腎臓やその他の体の異常を早期に発見することができます。
スポンサーリンク