体温を上げてガンを予防する

体温を上げると、ガンやその他の感染症を予防することができます。
ガン細胞は体温が35℃前後のときに最も増殖し、39℃以上になると死滅するということがわかっています。
また、体温が1度上がると免疫力は5~6倍になるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にもかかりにくくなります。


体温とガン細胞の関係

人間の体の中で、心臓、脾臓、小腸は殆どガンになることがありません。
心臓には上皮細胞がないのも原因のひとつですが、常に動いて熱を発しているからと言われます。

また、赤血球が集まって血液が充満している脾臓も熱が高く、消化のためにぜん動運動をしている小腸も熱が高めです。

逆に、肺、食道、胃、大腸、子宮などの中心部が空いている筒状の臓器は、冷えやすくガンにもなりやすいと言われます。

ガン細胞は、健康な人でも毎日5000個近く生まれています。しかし、血液中の白血球に含まれる免疫細胞がガン細胞を攻撃して死滅させるため、ガンにならずに済んでいます。

ところが、体温が低いと血流も悪くなり免疫細胞の働きも低下します。免疫細胞の攻撃を逃れて生き残ったガン細胞は、倍々ゲームのように増殖しガンが発症します。

ガン細胞は、体温が35℃前後のときに最も増殖が活発になり、39℃以上になると死滅すると言われます。
ガンを予防するには、体を冷やさないようにし、体温を上げておくことが大切です。


ガンの温熱療法とは?

ガン細胞は、体温を上げることにより死滅させることができるという性質を利用したものが、「ガンの温熱療法」です。

1960年代になってから研究が始まった治療法ですが、全身を加温する方法(全身温熱療法)と、ガンやその近くを温める方法(局所温熱療法)とがあります。

現在は放射線や抗がん剤と併せて、限られた施設でのみ行われていますが、将来はさらに研究が進み、副作用のない安全な治療法として確立される可能性もあります。


体温を上げる方法

ガン細胞が熱に弱いということを知ったからには、私達は体を温めてガン細胞を撃退し、ガンを予防することができます。

次のような方法で、普段から体温を上げておきましょう。

  • カイロやアンカ、湯たんぽを利用する
    腰やお腹など、冷えてるなと感じるときは、カイロなどを利用して温めましょう。
    夜間は、アンカや湯たんぽなどを布団の中に入れて足元を温めると、全身の冷えを防ぐことができます。
  • 入浴する
    入浴は、てっとり早く体温を上げるのに最適な方法です。
    毎日入浴するだけでも、かなりのガン細胞を撃退することができます。ただし、湯から上がった後は湯冷めしないように注意しましょう。
  • ウォーキングをする
    30分くらい歩くと、体温が1度ほど上昇します。
    ウォーキングは、免疫力アップのほかにも筋力アップや認知症予防、肥満防止にもなります。
    外出できない場合は、室内で踏み台運動などをしても同じような効果が得られます。
  • 温かい飲み物を飲む
    寒い日は、暖かい飲み物を飲むことにより、体の中から温めることができます。
    特にホットミルクや甘酒、ココアなどがおすすめです。
  • ショウガを食べる
    ショウガには、発汗作用や体温上昇作用、健胃作用などがあり、古くから薬としても利用されて来ました。
    料理に使うほか、スライスして干したものをお茶として飲んだり、すりおろしたものに湯をそそいで生姜湯にして飲んでも体が温まります。
  • 筋トレをする
    運動不足により筋肉量が少なくなると、体温も下がって来ます。筋肉には、熱を発生させる働きがあるからです。
    無理のない範囲で、腕立て伏せやスクワットなどの筋トレを行いましょう。
    体に筋肉がついてくると、冷えにくい体になるばかりではなく、基礎代謝量がアップして太りにくい体になります。

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