ガンはどのように発生するか

現在、日本人の死因第一位となっているのが「ガン」です。心疾患や脳血管疾患を抜いて日本人の3人にひとりが、ガンで亡くなっています。
豊かなシニアライフのためには、このガンがどのように発生するかを知り、ガンにならないように予防することが重要課題です。


ガン発生のメカニズム

私たちの体は、約60兆個の細胞から成り立っています。
一つ一つの細胞の大きさは、わずか1マイクロメートル(100万分の1メートル)で、もちろん肉眼では見えません。

ガンは、その小さなたった1個の正常細胞の遺伝子が何らかの理由で傷つき、「ガン幹細胞」になるところから始まります。

癌化した1個の細胞は、分裂を繰り返し、どんどん増殖して行きます。そして心臓を除く体のあらゆる部分へと広がって行きます。

しかし、この「ガン幹細胞」は、突然生まれるわけではありません。何らかの要因があって遺伝子が傷つき、その結果として生まれるのです。

また、私たちの体には、ガン細胞が生まれても、それを攻撃して排除するすばらしい「免疫システム」があります。この免疫システムが正常に作動している限り、ガンを発病することはめったにありません。

40歳を過ぎると、体の中では毎日5,000個以上のガン細胞が発生していると考えられています。そのガン細胞を免疫細胞のリンパ球などが攻撃して体から排除し、ガン発症を抑えているのです。

発ガン物質を体内に取り込み続けたり、過度なストレス、運動不足、睡眠不足、過労、不規則な生活習慣などが免疫力低下の原因になりますが、ガン細胞はその時をチャンスとばかりに増殖し、ガン発症へとつながるのです。

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