ガンは予防できる「国際ガン予防15ヶ条」

ガンは個人の努力で予防できる病気です。では、どうすれば予防できるのかについて、ひとつの指針となるのが「国際ガン予防15ヶ条」です。
食生活の欧米化に伴い、ガン患者が急増した日本では、この「国際ガン予防15ヶ条」は、ガンを予防するための大きな力になります。

この「国際ガン予防15ヶ条」は、1997年に世界がん研究基金・全米がん研究財団が発表したもので、15人の科学者が世界の4500の論文を3年半にわたり研究した結果をまとめたものです。

背景には、5年以上にわたる数万人~数十万人規模の追跡調査が行われており、その結果をまとめた論文を参考にしていますので、信頼性も高いものとなっています。

国際ガン予防15ヶ条

1 植物性食品を主体とした食生活をする
2 BMIを18.5~25に維持し、成人になってから体重を5kg以上増やさない
  ※BMIとは肥満の度合いを判定するもので次の式により算定します。
   BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
3 1日一時間の活発な歩行と週一時間の強めの運動を行う
4 野菜・果物を一日400g~800g食べる
5 色々な穀類、豆類、根菜類、イモ類を一日600g~800g食べる
6 アルコールを控える(男性は一日に日本酒で1合以下、女性はその半分以下に)
7 加工品も含む牛肉・豚肉の量は一日80g以下に。魚肉、鶏肉の方が良い
8 動物性脂肪を控え、植物性脂肪は適度に摂取
9 食塩摂取量は一日6g以下にする。調理にはスパイス類を使い、加工食品の塩分にも注意する
10 カビが生えているものや腐ったものは食べない
11 腐敗しやすい食品は冷蔵庫や冷凍庫で保存する
12 食品添加物や残留農薬は規制が不十分ならば危険。適切な規制下では問題ない
13 黒こげの食品は食べない
14 この勧告の各項目に従っていれば、栄養補助食品は摂取不要
15 タバコは吸わない

この「国際ガン予防15ヶ条」を見ると、ガンを予防するためには、いかに食生活が大切かがわかります。ある調査によると食生活の改善と禁煙により3分の2のガンは防げるそうです。

アメリカでは、学校教育や家庭でガン予防キャンペーンを徹底して行い、それが功を奏して1990年年代初頭からガンの死亡率が劇的に低下しています。それに反して日本では罹患率・死亡者数とも今なお増え続け、死亡原因第1位になっています。

日本でも国立がんセンター監修の「ガンを防ぐための12ヶ条」というものがありますが、「国際ガン予防15ヶ条」のほうが、より具体的な数字を示しており、また実践的な内容になっています。

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